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日本バーナード・ショー協会ホーム・ページ

Bernard Shaw Society of Japan

 会長:森川 寿 和歌山工業高等専門学校名誉教授

 事務局:大浦 龍一方 〒353-0007 志木市柏町3-3-31-203 

 email: obssj@yahoo.co.jp       

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2019年度 日本バーナード・ショー協会秋季大会

 

日 時:12月7日(土)13:30 ~ 16:30

場 所:名城大学天白キャンパス タワー75(10階)1002会議室

名古屋駅からは地下鉄東山線藤ヶ丘行きで一駅(3分)の伏見駅で、鶴舞線豊田市・赤池行きに乗り換えて17分ほどの塩釜口駅が最寄り駅。

改札口を出て出入り口1(出た左手に吉野家がある出口)まで階段を上り、その出口を右に(飯田街道を八事方面へ)しばらく行き、最初の信号(郵便局が近くにある)ところに名城大学正門入口あり(8分ほど)。

https://www.meijo-u.ac.jp/about/campus/tempaku.html

 

役員会 :12:30 ~ 13:30

開会式 :13:30 ~ 13:40

研究発表:13:40 ~ 15:30

松本 承子氏: Great Catherineに於けるエカチェリーナ大帝の表象

The Representation of Catherine in Great Catherine

森岡 稔氏 : 「意識の進化」とショーの「創造的進化論」

‘The Evolution of Consciousness’ and Shaw’s ‘Creative Evolution’

講 演 :15:40 ~ 16:30

森川 寿氏 :  カナダのドン・ジュアン:2019年ショー・シンポジウム及びフェスティヴァル報告

Don Juan in Canada: Report on Shaw Symposium and Festival 2019

 

・懇親会を大会終了後(17:00~19:00)に開催します。会費は4,000円です。

出欠を11月29日(金)までに、Eメールもしくは葉書で下記にご連絡ください。

大浦 龍一:〒353-0007 志木市柏町3-3-31-203  E-mail:obssj@yahoo.co.jp

 

お知らせ

第6回バーナード・ショー・セミナーのテーマを募集しております。

2020年度春季大会を2020年6月に十文字学園女子大学で開催する予定です。発表者は募集中です。

・2019年度会費を納入してください(5,000円、ただし学生及び年金生活者は3,000円)。協会の領収書をご入用の方は、払込取扱票通信欄にその旨を御記入ください。
 ゆうちょ銀行振替口座:00800-7-118554、加入者名:日本バーナード・ショー協会

 

研究発表内容

Great Catherineに於けるエカチェリーナ大帝の表象

The Representation of Catherine in Great Catherine

松本 承子

本発表では1913年に執筆され、1919年に出版され、1913年11月18にL・ヴォードヴィル劇場で初演を迎えたGreat Catherine に於けるエカチェリーナ大帝をどのようにショーが表象したのかを見ていきたいと思う。エスカチェリーナ大帝は人々によってさまざまに表象されている。彼女をロシア最強女帝やロマンチストと表象する者もいる。序文に書いているように、ショーはバイロンが『ドン・ファン』で描いたエスカチェリーナ大帝を自分なりに作り変えている。ショーが彼女に魅力を感じたのは女性としてのエスカチェリーナ大帝である。ショーが女性として彼女をどのように表象したのかを他のエスカチェリーナ像と比較しながら考察したいと思う。またショーがロシア革命が起る4年前である1913年にフランス革命の影響を大いに受けたエスカチェリーナ大帝を題材にこの作品を創作した意義を考えて行きたいと思う。

 

 

「意識の進化」とショーの「創造的進化論」

‘The Evolution of Consciousness’ and Shaw’s ‘Creative Evolution’

森岡 稔

バーナード・ショーの作品の背景にはショーの「創造的進化論」の思想が流れている。今回は、もう一歩進めて、「神秘主義」を土台とした「意識の進化」との関係を掘り下げていく。「創造的進化論」の言う、人間が「高次の存在」になるとは、どういうことなのか。『傷心の家』において、ショトーバー船長は、『「第七度の集中」に到達したい』と言っている。意識の集中度が強いと、意識が「現実機能」として人間の活動にさかんに働きかける。その結果、人間は「意識」を通して、「生」の満足度を獲得することになる。意識の集中度が弱いと、「退屈」や「倦怠」がもたらされる。だが、「意識の集中」のみならず人間が「高次の存在」になるためには、もっと大きな「人類の目的」=「進化目的」というものを想定しなければならない。発表では、ユングの「個性化理論」をも援用して、ショーの作品の中に見え隠れする「創造的進化論」を見つけだし、その意義を解明していきたい。

 

 

カナダのドン・ジュアン:2019年ショー・シンポジウム及びフェスティヴァル報告

 Don Juan in Canada: Report on Shaw Symposium and Festival 2019

森川 寿

ショー・フェスティヴァルは、カナダのナイアガラ・オン・ザ・レイクで毎年約半年にわたってショーと同時代の劇作家の作品を中心に上演する演劇祭である。今年の呼び物は『人と超人』、それも第3幕の地獄場面を含めてほとんどノー・カットで上演するというから、物凄いことになった。午前11時に第1幕が始まって昼食休憩と2回のトイレ休憩を挟んで終わるのが午後5時半、その間主役のタナーはほぼ出ずっぱり・しゃべりっぱなしである。演出はオペラを意識していたが、観客としても、これはバイロイト音楽祭でワーグナーの楽劇を鑑賞するのに匹敵する体験であった。本発表では、この『人と超人』公演について語りつつ、同じく上演されていた『結婚しかけて』にも触れたい。さらに、ショー劇公演に合わせて開催された国際ショー協会のショー・シンポジウムにも参加し、研究発表もしたので、シンポジウムの様子を報告する。

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